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2025/12/12

eラーニングの教材制作に生成AIを活用!~メリットや注意点、利用時に役立つポイントも解説します~

「せっかくeラーニングシステムを導入したのに、教材制作が間に合わない…」
「生成AIを使いたいけど、教材制作にどう役立てればいいの?」

eラーニングが企業の研修や教育の場で広く利用されるようになった今、このようなお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。eラーニングシステム「LearnO(ラ―ノ)」をご利用中のお客様からも、「eラーニングシステムは使いやすいけれど、中身のコンテンツを作るのが大変」という声をいただくことがあります。

そこで今回の記事では、近年目覚ましい進化を遂げている生成AIを教材制作に活用する方法をご紹介します。教材制作を効率化できれば、管理者の負担は低減され、受講者にとっても質の高い学びを実現することができます。ぜひ最後までご覧ください。

1. eラーニングの教材制作、負担になっていませんか?

コロナ禍を経て、オンラインでの学習や研修はもはやスタンダードとなりました。eラーニングを活用して、いつでもどこでも学べる便利さは計り知れません。

しかし、システム導入の後に立ちはだかるのが「教材コンテンツの制作」です。研修内容の企画からテキスト作成、図版の準備、テスト作成など、質の高い教材を作るには多くの時間と手間がかかります。外部委託をしようにもコストがかさむため、頭を悩ませている研修担当者の方もいるのではないでしょうか。

そんな教材制作のボトルネックを解消する強力な味方が、生成AIです。生成AIを教材制作に応用すれば、教材制作に必要な作業を大幅に減らすことができます。しかも、ただ時間やコストを削減できるだけではなく、コンテンツの質を向上することも期待できるのです。

2. 生成AIで教材制作、気になるメリットと注意点は?

教材制作に生成AIを活用するメリット4選

eラーニングの教材制作に生成AIを活用するメリットとしては、効率性や教材の質の向上がまず挙げられますが、それ以外の効果も見込めます。

  • 〇教材制作の効率化
    研修内容の企画から構成案、資料作成、さらには確認テストの問題文まで、研修実施に必要なコンテンツのたたき台を瞬時に生成できます。これにより、教材制作にかかる時間と労力を大幅に削減できるようになります。
  • 〇教材の質の向上
    生成AIは、学習した膨大なデータをもとに回答を生成します。それにより多角的な視点や客観的なデータを教材に取り入れられるだけでなく、一人の人間では思いつかないような斬新なアイデアが生まれることもあり、より質の高い教材を作り上げることができるでしょう。
  • 〇専門的な内容への対応
    専門的な内容だと、教材制作がなかなか進まなかったり、間違った内容を教材に入れてしまう可能性があります。しかし生成AIに質問しながら教材制作を進めれば、より高度な内容を扱うことができ、コンテンツの幅が広がります。
  • 〇内容の公平性
    一人の人間が教材を制作すると、その人の主観やバイアスが教材に含まれてしまうかもしれません。生成AIに教材をチェックしてもらえば、主観やバイアスを除いて、客観的な視点から教材を制作できます。

知っておきたい、生成AI活用の注意点

一方で、生成AIを教材制作に活用する際には、いくつかの注意点もあります。

  • ●情報の正確性(ハルシネーション)
    生成AIは、あたかも事実であるかのように誤った情報を生成する「ハルシネーション」を起こすことがあります。そのため、AIが生成した内容は必ず人の目でファクトチェックを行い、正確性を確認することが重要です。特に専門性の高い内容や最新情報については、生成された内容を人間が吟味する必要があります。
  • ●教材のマンネリ化
    生成AIに教材制作を頼りすぎると、似たようなコンテンツが繰り返し生成されてしまうリスクがあります。オリジナリティや深みのあるコンテンツを生み出すためには、生成AIの出力に人間の創造性や独自の視点を加えることが重要です。
  • ●情報漏洩のリスク
    生成AIに入力した情報が外部に流出する可能性もゼロではありません。企業秘密や個人情報など、機密性の高い情報は生成AIに入力しない、あるいはセキュリティが確保された環境で利用するなど、細心の注意が必要です。

これらのメリットと注意点を理解した上で、賢く生成AIを活用することが、教材制作成功の鍵となります。

3. 生成AIを使って教材制作をしてみよう!ポイントを解説

いざ、生成AIを教材制作に活用しよう!と思い立っても、「具体的に何から始めればいいか分からない…」「求めてもない長文の回答が生成されてやめてしまった...」とお悩みの方も少なくありません。

実は、生成AIは与えられた指示(プロンプト)に応じて、出力内容が変わります。漠然とした指示や抽象的な内容では、期待通りの結果は得られないのです。

例えば、「新入社員向けコンプライアンス研修」の教材構成案を生成AIに依頼するとき、以下のような指示では、思うような回答が得られない可能性が高いです。

【よくない依頼例】
「新入社員向けコンプライアンス研修のeラーニング教材の目次を提案してください。」

これだけでも目次案は出力されますが、「コンプライアンス全般を扱ってほしかったのに、パワハラに特化した内容になってしまった」「どの会社にも当てはまるような当たり前の内容になってしまった」など、実際の教材として使うには不十分な内容が出力されるおそれがあります。

よりよい回答を引き出す「指示のコツ」

良い構成案を引き出すには、以下の情報を明確に伝えることが重要です。

  • 〇目的
    「新入社員向けに、会社のコンプライアンスについて基礎を理解させるための研修教材」のように、誰に何を伝えたいのか、学習後どうなってほしいのかを具体的に伝えます。
  • 〇ターゲット層
    「新入社員(社会人経験なし)」「営業職のベテラン」など、対象者の知識レベルや背景を明確にします。
  • 〇教材形式
    「〇分程度の動画教材向け」「クイズ形式を取り入れたい」「テキストと図解中心」など、アウトプットの形式や特徴を伝えます。
  • 〇キーワードや項目
    「必須項目として、個人情報保護、情報セキュリティ、ハラスメント、インサイダー取引を含める」といった具体的な要素を盛り込みます。

それでは、先ほどご紹介した「依頼のコツ」を踏まえて、もっと具体的な依頼内容にしてみます。

【良い依頼例】
「新入社員(社会人経験なし)向けのコンプライアンス研修eラーニング教材の目次を提案してください。学習時間は約30分で、以下の項目を必ず含めてください。
・コンプライアンスの基本
・個人情報保護
・情報セキュリティ
・ハラスメント
・インサイダー取引
各項目で学習目標と、クイズの導入もお願いします。」

このように具体的に指示することで、こちらが求める内容に近い構成案が生成されやすくなります。生成された構成案に対して、「この項目の順番を変えてほしい」「もっと具体的な事例を盛り込むパートを追加してほしい」など、追加の指示を出すことで、理想の構成案に近づけていくことができます。

4. ファクトチェックを徹底して、ワンステップ上の教材へ

これまで見てきたように、生成AIを活用することで教材制作の手間を格段に減らすことができますが、生成された内容に人間の手を入れることも重要です。

生成AIは誤った情報をあたかも真実のように生成することがあります。また、人間ならではのこだわりや独自の視点を教材に組み込むことで、生成AIだけでは出せない奥行きある教材が生まれます。

そこでぜひ行っていただきたいのが、ファクトチェックです。ここでのファクトチェックとは、生成AIが出力した内容が本当に正しいのかを確認することです。

ファクトチェックで心がけるべき点は、主に以下の3点です。

  • 複数の情報源で確認する
    AIが生成した内容について、公的機関の発表、信頼できるニュースサイトなど、複数の情報源で事実確認を行いましょう。
  • 具体的なデータや根拠を確認する
    数値データや統計、具体的な事例が提示された場合は、その出典や正確性を必ず確認してください。生成AIへの指示(プロンプト)に、「数値やデータ、事例は必ず出典を明記してください」などと追記することで、ファクトチェックを行いやすくなります。
  • 複数の人に見てもらう
    可能であれば、対象分野に詳しい人に内容を確認してもらうことで、より信頼性の高い教材になります。

また、生成AIに「この情報源に基づいて生成してほしい」と指示したり、「この内容について、異なる視点から反論してみて」と依頼することで、生成AI自身にファクトチェックを促すこともできます。

例えば、「コンプライアンス」について生成AIに尋ねる際も、単に定義を尋ねるだけでなく、「日本の企業文化におけるコンプライアンスの特徴は?」「海外のコンプライアンスの傾向と日本との違いは?」といった質問をすることで、より実践的な内容に拡張できます。

生成AIが出力した内容を鵜呑みにするのではなく、人間の目でしっかりと確認すること、また生成AI自身に生成内容のブラッシュアップをさせることで、教材制作の効率と質を両立することができるのです。

まとめ

今回の記事では、生成AIをeラーニング教材作成に活用する方法と、そのメリットと注意点、そして実際の活用例や指示のコツをご紹介しました。

生成AIは教材作成の時間とコストを大幅に削減し、コンテンツの質を高める可能性を秘めています。ファクトチェックや具体的な指示(プロンプト)を与えることで、生成AIを使いこなすことができるでしょう。

LearnOは、2024年グッドデザイン賞を受賞した、ユーザーにわかりやすいデザインが魅力のeラーニングシステムです。作成済みのPDFファイルや動画があれば、すぐにオンライン教材として利用開始できるほか、この記事以外にも、生成AIを活用した教材制作方法をご紹介するコンテンツも用意しています。

また、無料トライアルも可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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