OEM展開の実例について、LearnOの営業担当者に聞く
ー今回は、LearnOを実際にOEMでご契約になったA社さまの事例についてお話を聞いていこうと思います。A社さまからはどんなお問い合わせをいただいたのですか?
最初メールで「自社オリジナルのサービスがほしい」というお問い合わせをいただきました。もともとA社さまは、従業員教育のセミナーなどを実施されていて、それをeラーニングとしてオンライン上で教育ができるようにしたいというご相談だったんです。
具体的には、スマホで動画を見ながら実務に必要な教育を受けられるような新規事業を立ち上げるにあたって、それに合ったeラーニングシステムが必要だというところでLearnOにお問い合わせがあったんですね。
ですので、LearnOをそのまま使うというよりもA社さまに合う形の自社サービスが求められていました。
ーどのような流れでOEMをご提案したのでしょうか?
そうですね、最初にお問い合わせいただいたときから「ちょっとカスタマイズ的なことをできませんか?」というご質問があったので、「それなら一度お打ち合わせをしましょう!」という流れになりました。
打合せ段階では、A社さまのご要望にお応えできる最善の方法をご提案するために、たくさん話し合いましたね。
通常のLearnOの魅力は非常にリーズナブルにできるというところですが色々カスタマイズをすることはできません。一方で、カスタマイズ商品をゼロから作るとなると開発にお金も時間もかかってしまいます。今回のA社さまの場合は「できるだけ早くスタートしたい」「とはいえ初期に大きな投資は避けたい」という状況でしたので、OEMをご提案しました。
ちなみにLearnOのOEMとは、LearnOと基本機能はそのままに〈ドメイン〉や〈デザイン〉をA社さま仕様に少しカスタマイズすることで、自社ブランドのeラーニングシステムとして運用できる仕組みのことです。
LearnOのOEM、ここがすごい!
ーすみません、ドメインって何ですか?
ドメインというのは、簡単に言うとウェブサイトの住所のようなものです。
「〇〇〇〇〇.google.com」や「〇〇〇〇〇.yahoo.jp」のような検索をするときに上のバーに出てくるURLがありますよね。この中の「google.com」や「yahoo.jp」の部分がドメインです。
要は、ウェブサイトを見たときに「learno.jp」というドメインになっていたら、それは"learno.jpが運営するページ"ということになるんですね。
ですので通常のLearnOは「〇〇〇〇〇.learno.jp」というURLになるんですよ。
ー最後が全部「learno.jp」ということですね。
そうです。だから弊社のLearnOを使うお客さまは皆さん「〇〇〇〇〇.learno.jp」というページにアクセスして使っている形なんですね。
だから見る人が見ればこれは「learno.jp」というのが運営者なんだろうというのは容易に想像がつくわけです。
「learno.jp」はMogicのものなので、これはMogic社が運営しているeラーニングシステムだということが一目瞭然なんですよ。
でもLearnOのOEMであれば、このドメインを変えることができるんです。
ーそれって、そんなに大事なことなんですか?
結構大事なことなんですよ。自社のブランドを認知させたいときには、LearnOを使っていることをアピールしたくないという場合があるんです。
じゃあ、わかりやすくするために例として”練馬ラーニング”というサービスを認知させたいという場合を考えてみましょう。
「nerima_learning.jp」というドメインを作ってそれ用のシステムを一から作ると開発の費用も時間も当然かかってきます。じゃあ通常のLearnOを使ってロゴだけを”練馬ラーニング”に変えた場合、パッと見は”練馬ラーニング”なんだけどURLの最後は「learno.jp」なわけです。見る人が見たらこれは”練馬ラーニング”って言ってるけどドメインは「learno.jp」だからLearnOのシステムを使ってるってわかってしまうわけですよ。
そこで、OEMであれば、システムはLearnOだけれども、ロゴも”練馬ラーニング”、ドメインも「nerima_learning.jp」になっていたらどこからどう見ても”練馬ラーニング”になるわけです。つまり、ドメインが変わることで自分のブランド名として認知させられるので、ブランディングとしては非常にプラスなんですね。

ードメインが変えられることは、すごいことなんですね。OEMのメリットが伝わってきます!
LearnOのOEMは、ドメインを変えられるだけではなく、ページ全体の色味も自由に変えられるんです。
そもそも、LearnOはデフォルトで6色から配色を選べますが、自社のロゴとLearnO自体の配色がマッチしない場合もありますよね。そういう時に、ロゴのデザインに合わせた配色に変えることで、見た目の統一感がぐっと高まります。まさに「このロゴのためにできたシステム」みたいな印象を与えることができるわけです。
こうした見た目の一貫性も、やはりブランディングにとっては大事なポイントなんです。こういった背景から、A社さまにOEMをご提案しました。ロゴの色味にあったような配色にしてドメインもサービス名に変えたら、A社さまのためのeラーニングシステムが作れてしまうのです!しかも、LearnOの安い価格そのままに手軽にできる、それがLearnOのOEMの魅力なんです!
ーそれは確かに、お得感がありますね!
お問い合わせからリリースまでのスピード感
ーお問い合わせが来て、OEMのご提案をして、審査を経てOEMが実現したということでスピード感がすごいですね。
はい、最近はお客様のほうでもスピーディーな導入をご希望されることが増えており、お問い合わせから導入までの流れがどんどん早くなっています。
A社さまの場合、最初にお問い合わせがあって、メールでいくつかやり取りをしたあとにお打ち合わせをさせていただきました。その段階で、事前にOEMのご提案もしていたんですが、打ち合わせの中で「もうこれで行きたいです!」とほぼ決定していただいたんです。そして、実際にサービスがスタートするまで、約3か月しかかからなかったですね。
ーそれはやはり早い方なんですか?
早いと思います。お問い合わせ時点ではA社さまも情報収集段階だったと思いますが、お打ち合わせ最後の段階では「LearnOに決めました!OEMにしたいです!」と言っていただけたので、意思決定が早かった印象でした。
一般的には、複数のサービスを比較・検討して、導入までに半年くらいかかるケースも少なくないんですが、A社さまは1カ月ほどで決めていただき、そこからドメインやデザインの調整などを行ったのですが、なんとか余裕を持ってリリースに間に合わせることができました。
ーリリースまで、大変な場面はありましたか?
やはり、リリースまでのスピード感ですね。お問い合わせをいただいてからお打ち合わせをして、OEMに決めていただいてから、審査を経てリリースの準備を始めました。
準備段階では、A社さまとの細かいやり取りが必要でした。ドメインの設定やロゴ、色の調整など、A社さまからいただいた情報をもとに、社内のエンジニアやデザイナーと連携しながら進めていきました。
私自身は全体の進行管理を担当していて、リリースに間に合うように各所を動かしていたのですが、社内の協力体制がしっかりしていたおかげでお客さまのご要望に迅速に対応でき、問題なくスケジュールを守ることができました。
ーリリース後の様子とかは伺ってますか?
そうですね、リリース当初は300〜400人規模でスタートしましたが、その後利用者が増え、現在では1000人近くまで増えているそうです。A社さまのサービス提供先である企業や団体も順調に増え、リリースから1ヶ月ほどで150社に導入されたと聞いています。しっかり成果が出ていて、とても嬉しいですね。
eラーニングのトレンドとこれから
ーLearnOのOEMの可能性について、どう感じていますか?
少し背景からお話すると、これまでのeラーニングシステムは、主に社内教育に使うものが中心だったんですね。たとえば、会議室に集まって受けていた研修を、オンラインでできたら便利だよね、というところからスタートしていたんです。でも最近は、トレンドが変わってきていますね。
ー最近のトレンドと言いますと?
"eラーニング自体を商品として販売する"ということです。
つまり、会社が持っている教材やノウハウをeラーニングシステムに載せて、それを商品としてお客さまに売っていくというニーズが増えてきているんです。
ー具体的に、流行っているものはどんなものがありますか?
そうですね。これまで資格を取りたいとなったときには、予備校に通うのが一般的でしたが、今では自宅でスマホやパソコンを使って授業を受けられて、テストも一緒についている、そんなオンライン予備校がかなり流行っているようです。
資格試験に限らず、今は「ノウハウをネットで学ぶ」という流れがきていて、既に売れる商材や教材、動画などを持っている会社が、「じゃあこれをどうにかして販売したい」と考えるケースが増えているんですね。
ーなるほど!
そうなんです。要は、教材や動画などの“中身”は持っているけれど、それを販売するためのシステムがないというお客さまがたくさんいるんです。「eラーニングとして出せば売れそう」と思っても、一般的にシステムを1から開発しようとすると時間も費用もかかってしまってハードルが高いんですよね。
そういう意味で、LearnOは非常にリーズナブルな価格で売れるし、OEMを使えばドメインを変えられる、色を変えられるというところでブランディング的にもすごくいいというわけなんです。
今回A社さまのように、一か月というかなりな短期間でリリースできるのも大きなメリットですね。手軽にコンテンツを売っていきたいというお客さまにとっては非常に良い製品だと思うので、そこに可能性を感じてます。
ー最後に、お客さまに向けたメッセージをお願いします。
Mogicには、長年にわたるIT教育のノウハウがございます。ですので、単にシステムを作る・提供するといったことだけでなく、もっと根本的に、お客さまが抱えている課題をどう解決するかという視点で一緒に考え、ご提案させていただいています。
eラーニングというところまで具体化されていなくても、教育をアップデートしたいという思いがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。
ご興味を持たれた方はLearnO OEMのページをご覧ください。