そもそもテストとは?
まず、テストという作業について軽く説明します。
制作工程が進み、デザイナー、エンジニアが試行錯誤し、想像していたサービスやアプリケーションが
形になってきました。ですがそのままでは出せません。
・意図している要件でできているのか?
・お客様に出せるクオリティなのか?
そんなチェックを含め、サービス作りに関係する全員が緊張感を持って取り組む業務の一つが「テスト」です。
具体的には、"新しいサービスアプリケーション開発"、"既に提供しているサービスのバージョンアップ"、"新機能の追加" など、
お客様にリリースする前に動作確認して不具合を修正する作業です。
意外と注意力、集中力、そして根気が必要な作業なんです
このように文字にまとめてしまうと、あっさりした作業に感じられますが、
サービスリリース前のとても重要な作業で、注意力や集中力、そして根気も必要になります。
そのため、テスト中には時々ため息なんかも聞こえてきます。
それはなぜか?
たとえばサービスの提供先がPCであれば、ブラウザの問題に注意してテストしてゆきます。
また、スマートフォンであればiOS、Androidなどといった独自OSでもチェックが必要です。
さらにPC、スマートフォン、タブレット、など端末を選ばないレスポンシブWebデザインのサービスの場合は、
どの端末でも見やすく表示されるかどうか? を幅広く確認する必要があります。
このように提供するサービスや形態に合わせてテストを計画する必要があるため、
バリエーションも多くなったりと結構大変です。
またテスト中では
「あれはなんだろう?」「これは、いったいどういう動きが正解?」などと、
お互いが何をしているかを知っていなければ分からない指示語が飛びかいます。
そのうちチャットツールだと、埒があかないため
直接担当デザイナーやエンジニアに確認するために、オフィスをバタバタ走る足音が響いていたり・・・
そんな風景もちらほら見られます。
テストの合間に気がつくことは
このような感じでの作業が続きますが、
その中でふとテスト項目以外のことに気づくことがあります。
それは「お客様にとって使いやすいか」といったお客様目線に立つことです。
このボタンの位置は少し使いにくくないか?、タブの切り替え後が分かりにくくないか?など、
感じたことは必ず記録しておいて、担当者に共有し、テスト後に皆で話しあいます。
そしてできることは修正してゆきます。
こうして、サービスのリリースまでできるだけクオリティを高めてゆくのです。
テストの先にはお客様が見えるのかも
こんなふうにテスト作業を繰り返していると、だんだん利用するお客様に近づいていくような気持ちになります。
毎日、忙しい中で弊社のサービスを利用していらっしゃるときに感じることを、
多少なりとも追体験しているのかな・・・ なんて考えてしまったり。
「不具合を発見する、クオリティが担保される 」
そういったものだけがテストではなく、
"利用されるお客様の気持ち" を考える。
いわば、「テストの先にお客さまが見える」ような気がします。
錯覚かもしれませんが
これからもそんなテストを心がけてゆきたいなと思っています。