OEM展開の実例について、シニアIT教育コンサルタントに聞く
ー自己紹介からお願いします。
栗野と申します。インターンとして丸5年在籍して、2020年の2月にMogicを卒業後、半年フリーランスを経て、そのあと某外資系コンサルティングファームと呼ばれるところに入社しました。そこを辞めて2021年の9月にMogicに正社員で再入社という形です。今8カ月目くらいですね(インタビュー当時)。
今の所属チームは「コンサルティング&ソリューション」というところで、その中のコンサルティングというところにおります。「シニアIT教育コンサルタント」という肩書きで働いております。
専門は、その名の通りIT教育に関わるコンサルティングです。前職がコンサルティングファームだったというバックグラウンドも生かしながら、MogicのIT教育と掛け合わせて「シニアIT教育コンサルタント」と名乗らせていただいています。
ーそれでは、シニアIT教育コンサルタントの栗野さんに、実際にOEMでご契約になったA社さまについてお話を聞いていこうと思います。
最初は、メールで自社オリジナルのサービスがほしいという問い合わせがありました。A社さまは、従業員教育のセミナーなどを行っていらして、それをeラーニング上で教育ができるようにしたいというお話でした。具体的には、スマホで動画を見て実務に必要な教育を受けられるような新規事業の立ち上げに、eラーニングシステムが必要だというところでLearnOにお問い合わせがあったんですね。なのでLearnOをそのまま使うというよりはA社さまに合った自社サービスがほしいというお問い合わせだったんです。
ーどのようにお問い合わせがあったのでしょうか?
最初のお問い合わせから、「ちょっとカスタマイズ的なことをできませんか?」というお話だったので、「一度お打ち合わせをしましょう!」となりました。LearnOの魅力は非常にリーズナブルにできるというところですが、カスタマイズ商品をゼロから作ってしまうと開発にお金も時間もかかってしまいます。A社さまはすぐに始めたいし、一気にお金を投資するわけにもいかないという状況でしたので、OEMをご提案しました。それは、LearnOとほぼ同じなんだけれども〈ドメイン〉や〈デザイン〉を少しカスタマイズできるんですよ!
LearnOのOEM、ここがすごい!
ーすみません、ドメインって何ですか?
ウェブサイトの場所を表してるURLってありますよね。
「〇〇〇〇〇.google.com」や「〇〇〇〇〇.yahoo.jp」のような検索をするときに上のバーに出てくる表示ですね。URLの一番最後にある、例えば「mogic.jp」とか「learno.jp」のような文字がドメインです。要は、「mogic.jp」というページがあったらそれは"mogic.jpさんのページ"なんです。「learno.jp」だったら"learno.jpさんのページ"ということになるんですね。ですので通常のLearnOは「〇〇〇〇〇.learno.jp」というURLになるんですよ。
ー最後が全部「learno.jp」ということですね。
そうです。だから弊社のLearnOを使うお客さまは全員もれなく「〇〇〇〇〇.learno.jp」というページにアクセスしてるんですよ。見る人が見ればこれは"learno.jpさんのページ"だから「learno.jp」というのが運営者なんだろうというのは容易に想像がつくわけです。
「learno.jp」は当然MogicのものなのでMogic社のeラーニングシステムだということが一目瞭然なんですよ。LearnOのOEMはこのドメインを変えることができるという話です。
ーそれは、そんなにいいことなんですか?
結構いいことなんですよ。自社のブランドを認知させたいときには、LearnOを使っていることをアピールしたくないという場合もあるんです。
例えば”モジックラーニング”というeラーニングを認知させたいという場合に、「mogic_learning.jp」というドメインを作ってそれ用のシステムを作ると開発費用が当然かかってきます。じゃあLearnOを使ってロゴだけを”モジックラーニング”に変えた場合、パッと見は”モジックラーニング”なんだけどURLの最後は「learno.jp」なわけです。見る人が見たらこれは”モジックラーニング”って言ってるけどドメインは「learno.jp」だからLearnOを使ってるってバレバレなわけですよ。
そこで、システムはLearnOでロゴも”モジックラーニング”、ドメインも「mogic_learning.jp」になっていたらどこからどう見ても”モジックラーニング”になるわけです。つまり、ドメインが変わることで自分のブランド名として認知させられるので、ブランディングとしては非常にプラスなんですね。
ードメインが変えられることは、すごいことなんですね。やっとわかりました!
LearnOのOEMは、ドメインを変えられるだけではなく色味も変えられます。自社のロゴに合わせたカラー、配色にできる。そもそも、LearnOはデフォルトで6色から配色を選べますが、自社のロゴとLearnO自体の配色がマッチしない場合もありますね。そんな時に、自社のロゴとマッチするような色に変えられればすごく統一感のあるシステムになるじゃないですか。それもブランディング的にすごくいいわけですよ。まさにこのロゴのためにできたシステムみたいに見せることができるんです。
OEMは、ブランディング的に非常に魅力的な商品になるので、A社さまにご提案しました。ロゴの色味にあったような配色にしてドメインもサービス名に変えたら、A社さまのためのeラーニングシステムが作れてしまうのです!しかも、LearnOの安い価格そのままに手軽にできる、それがLearnOのOEMです!
ーそれはお得感がすごいですね!
そうですね。OEMのご提案をしまして、「ぜひお願いします!」と導入が決まりました。ちなみにですが、OEMは弊社の審査で合格したお客さまにご利用いただけるという形になってます。
お問い合わせからリリースまでのスピード感
ーお問い合わせが来て、OEMのご提案をして、審査を経てOEMが実現したということでスピード感がすごいですね。
最近、全体的にお問い合わせから導入までがすごく早いです。A社さまの場合、最初にお問い合わせがあったのが1月13日、メールで情報交換をしたあとに2月18日にお打ち合わせをしたんですよ。そこで細かいお話とかを聞いて(メールでも事前にOEMのご提案もしていましたが)、ほぼここでやりますという話になりサービスが提供開始されたのが4月1日ですね。
ーそれは早い方ですか?
早いと思います。1月中旬のお問い合わせ時点ではA社さまも情報収集段階だったと思いますが、2月のお打ち合わせ最後の段階では「LearnOに決めました!OEMにしたいです!」って言われたので、意思決定が早かったですよね。一般的には、半年位サービスを比較して選定するみたいな流れだと思いますが、1カ月弱ぐらいで決めていただいて、そこからデザインとかドメインを変えるのもそんな簡単ではないんですけどそれを1カ月ぐらいで弊社のほうでやらせていただきまして余裕をもって4月のリリースに間に合ったという流れです。
ー実際にお打ち合わせをしているときのA社さまの反応はいかがでしたか?
メールの段階ではまだふわっとされてるのかなという気がしましたが、お打ち合わせの時は積極的に質問されてきたんですよね。こちらが説明して終わりみたいなお客さまも多いのですが、A社さまは細かいところまで質問してくださったので、かなり前向きなんだなというのは伝わってきました。打ち合わせ中に「これで行きます!」って言われたときは正直、もうちょっとじっくり検討しなくていいのかなって思ったくらいです。
ー1回目の打ち合わせの中で「やりたいです!」という感じだったんですね。
そうなんですよ。1回持ち帰る感じでもなく「もうこれでお願いします!」って。そこからは、OEMの審査をすぐにして、審査が通って、リリースまでトントン拍子で進んでいきました。
ーリリースまで、大変な場面はありましたか?
やはり、リリースまでのスピード感ですね。1月中旬のお問い合わせから2月の中旬にお打ち合わせをして、リリースの希望が4月1日だったので、残り1カ月と少し。審査を経て、A社さまと細かいやり取りが必要でした。例えばドメインはこれがいいと連絡があったらエンジニアに投げて設定してもらい、ロゴデータが来たりこういう色がいいというのが来たらそれをデザイナーに投げてデザインを作ってもらうなどですね。私は管理してちゃんとリリースに間に合うように動かすということをやってました。実際はチームでやってますのでいろんな人の助けが当然あるんですけど、自分が主導した実感はありますね。
ーリリース後の様子とかは伺ってますか?
そうですね、最初300~400人ぐらいで4月にスタートして、今はもう1000人近くにはなってきていると思います。恐らくA社さまがサービスを提供してるお客さま(企業とか団体だと思いますが)が1社、また1社みたいに増えて、リリース後1ヶ月も経たないうちに150社に導入されたようです!
eラーニングのトレンドとこれから
ーLearnOのOEMの可能性について、どう感じていますか?
少し背景から説明しますと、今までのeラーニングシステムは、社内教育のためのeラーニングというのがメインでした。会議室に集合してセミナーをしていたのをオンラインでできたらいいね、みたいな感じですね。最近は、トレンドが変わってきていますね。
ー最近のトレンドと言いますと?
eラーニングを商品として販売するということです。自社で持ってる教材とかノウハウみたいなものをeラーニングシステムに乗せて、それを商品としてお客さんに売っていくっていうものなんです。
ー具体的に、流行っているものはどんなものがありますか?
そうですね。これまで、資格を取りたいって思ったときには予備校に行っていたわけですが、今のトレンドは、自宅にいながらスマホあるいはパソコンで授業が受けられるし、テストもついててすごく使いやすいオンラインの予備校もすごくはやっているようです。一般的に、資格試験に限らずノウハウをネットで取る流れがきているので、売れるノウハウとか教材とか商材を持ってる会社さんはどんどん売りたいという流れがあるんですね。
ーそうですよね!
要は、コンテンツはある、商材は持ってる、動画も資料もあるんだけど、それを売るためのシステムがないというお客さんがたくさんいるんです。eラーニングシステムにコンテンツを乗せて売ればいいんですけど、一般的にはちょっとハードルが高い。時間もかかってしまったりお金もかかってしまいます。そういう意味で、LearnOは非常にリーズナブルな価格で売れるし、(先程も言いましたが)OEMを使えばドメインを変えられる、色を変えられるというところでブランディング的にもすごくいいわけですね。
今回A社さまの案件では1カ月ぐらいでリリースしてますから、かなり短期間で商品化できるわけです。手軽にコンテンツを売りたい、社外に売っていきたいという人にとっては非常に良い製品だと思うので、そこに可能性を感じてます。
ー最後に、お客さまに向けたメッセージをお願いします。
Mogicには、長年にわたるIT教育のノウハウがございますので単純にシステムを作るとかシステムを買ってきて入れるっていうことにとどまらない、もっと根本的にお客さまの課題を解決するためのご提案ができると自負しております。単にLearnOを押し売りすることは決してありません。お客さまの課題を解決するために必要なものを一緒に考えて、ご提案するというスタイルでやっておりますので、eラーニングというところまで具体化されていなくても、教育をアップデートしたいという思いがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。
ご興味を持たれた方はLearnO OEMのページをご覧ください。