ケース①:「なんとなく」のトークから脱却!販売スタッフのデータ収集力アップ
ショッピングモールや百貨店に店舗を構えるアパレルのA社。
オンラインショップとは対照的に、今でも接客が大事なことに変わりありません。 接客への心構え一つで売上に大きな差が出てしまうからです。
ところが、多くの販売スタッフは「マーケティング志向」などなく、店長や先輩から教わったトークをベースに「なんとなく」で接客をしていました。
そこで、eラーニングを導入。
お客様のいない空き時間に、販売スタッフにタブレット端末からeラーニング研修を受けてもらいます。
研修教材は敢えて「売る方法」ではなく、「お客様が欲しいものを提供するには」という内容にしました。
営業手法ではなく、相手のニーズを把握するマーケティング志向を養ってもらうためです。
販売スタッフは、お客様の予算や購買基準といった最前線の情報に常に触れています。
しかし、実際には日々お客様とのやりとりを「何気なく」済ませたり、その場で売ることにのみ注力しています。
そこで、日々の接客で得られる情報がいかに有益かを教育した上で、それを吸い上げる仕組みも立ち上げました。
スタッフの負担にならないよう、形式ばったものではなく「つぶやき」程度で書き込んでもらいます。
その結果、想定していなかった情報を次々得ることができました。
ー お客様の年齢層は? メーカー側の想定と実際の差
ー お客様がよく気にするポイントはどこか? 素材の手触り、着た時のゆとり等
お客様との何気ないやりとりが、商品開発やマーケティングに活用できる有益な情報に変わりました。
eラーニング導入により、
・「マーケティング志向」の接客へ改善
・お客様の声を収集する仕組みの実現
を遂げた事例でした。
企業、販売スタッフ、お客様すべてに良い効果がもたらされました。
マーケティング志向が現場で理解されるようになると、現場スタッフの声が有益なデータとして活きてくる。
これは多くの企業でも言えることかもしれません。
ケース②:それ、動画でいいかも!実技研修の負担軽減と、ノウハウ蓄積の実現
医療現場への教育サービスを手がけるB社は、病院をクライアントとし現場の看護師教育をサポートしています。
看護師は日々の多忙に加えて、身に着けるべき知識やスキルが山ほどあります。
その大半は座学ではなく、実地訓練が用いられてきました。
しかし、日頃の業務や患者対応をしながらの実地訓練は負担も大きく、また一度に教育できるのは限られた人数で効率的な運用も難しい状況でした。
日々の業務に加えて、最新の技術や症例もどんどん身につけていかなければならない……。
医療関係者でなくても、多忙で過酷な現場が容易に目に浮かびます。
そこでeラーニングを導入し、各病院の実地訓練を動画で配信することに。
動画であれば、各々が好きなタイミングで勉強できます。
一時停止してメモをとったり何度も見直すこともでき、一人一人の研修効果も高まります。
さらに、動画を蓄積していけば膨大な財産としてノウハウが残っていきます。
特に新人研修は毎年同じ内容で行われるため、教材化することでプリセプター(教育担当の先輩看護師)の負担も大幅に軽減されました。
必須と考えられていた実地訓練をeラーニングでの動画配信に置き換えたことで、
・研修受講や教育担当の負担軽減を実現
・受講者自身のペースで学習できるようになった
多忙な医療現場で、負担の最小化と効率の最大化に成功した事例でした。
医療現場に限らず、美容・介護・動物・指圧・設備修理……など、実技での研修を必要とする業界は多くあります。
その他の業界でも、「この部分は実技研修が必須」と部分的に行う企業も多いのではないでしょうか。
実技研修の動画教材化。一度やってみると、想像以上のメリットが得られるかもしれません。
ケース③:即戦力を手放さない!復帰後の女性を徹底的にサポート
信販系カードを取り扱うC社は、対面での対応も電話対応も女性スタッフが中心です。
女性に働きやすい環境や制度の整備に注力し、産休や介護からの復帰率も高く、仕事と家庭の両立が当たり前になりつつあります。
とはいえ、一定のブランクがあると復帰後は本人も周りも大変なものです。
特にカード業界は、法律の改正や契約プランの変更が頻繁にあります。
以前は良かった説明表現が今はNG、なんてことも。
復帰したスタッフに一つ一つ変更点を説明するのは周りの負担にもなります。
かと言って逐一確認しながら対応しようとすると、産休前よりも業務スピードが落ちた自分自身にがっかり、と、せっかくの優秀なスタッフを失う可能性すらあります。
そこで、eラーニングの登場です。
休職前からの変更点や現時点で問題となる事例など、その時点ごとの最新情報が蓄積されたeラーニングを見れば、周りに負担をかけることなく、また自分のブランク期間に合わせて必要な情報を知ることができます。
それができれば、本来の力に加え最新情報へのアップデート完了です。
新人に1から教育するよりもよっぽど即戦力であることは明らかですね。
いくら復帰率が高い会社でも、復帰する本人の不安や負担はとても大きいものです。
eラーニングだからこそ、
・自分の復帰期間に合わせた情報が学べる
・周りの負担にもならず、復帰後も即戦力として活躍できる
そんなサポートを実現できた、そんな事例でした。
今後いっそう共働きや女性の社会進出が当たり前になる中で、復帰率の低さや休職後の復帰対応に頭を抱える企業も多いはずです。
即戦力を失わないためにも、いち早く試してみるのがいいかもしれません。
【まとめ】ケースバイケース、でも多くの共通点も
この記事では、前回ご紹介しきれなかった企業の事例を取り上げましたがいかがでしたでしょうか?
まとめサイトの一般的な「メリット・デメリット」記事には載っていない、導入してはじめて分かるリアルな事例ばかりでしたが、
業界や業種は違えど、企業が抱えている悩みは案外共通点が多いように感じます。
また今回ご紹介したのは、練馬区石神井のIT企業が提供するeラーニングシステム「LearnO」を導入いただいた企業での実例ですが、
あなたの会社でも、細かな条件こそ違えど似たような状況は多く見られるのではないでしょうか。
ぜひ先人の事例を参考にまずはやってみることで、あなたのお悩みも解消されるかもしれません。
ぜひ試してみてください。